水車館の殺人 綾辻行人

古城を思わせる異形の建物「水車館」の主人は、過去の事故で顔面を傷つけ、常に仮面をかぶる。そして妻は幽閉同然の美少女。ここにうさんくさい客たちが集まった時点から、惨劇の幕が開く。密室から男が消失したことと、1年前の奇怪な殺人とは、どう関連するか?驚異の仕掛けをひそませた野心作。  ～解答は第１４章　現在（一九八六年　九月二九日）から～

推理のポイント

過去（ちょうど１年前）と現在を同じ時系列で進みます。
その文面をまるっきり似ているようで若干変えるという
作者の意図に敏感に気付きましょう。

過去の事件では犠牲者が被害にあった理由、
失踪した絵と坊主の謎、“顔のない死体”特有の謎など
明かされなかった真実を島田の聞き込みをもとに導き出してください。

そして現在でも事件は起こります。
まず脅迫状がいつ置かれたものなのかをはっきりさせましょう。
それから犯人と動機を見つけ出してください。
こちらは過去の事件が分かれば、難しくはないと思います。