緋色の囁き 綾辻行人

「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま一人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。 ～解答は第１０章　第８節から～

推理のポイント

連続殺人が起こりますが、第７章までは
犯人の決め手となる証拠や証言はなかなか得られません。

そのため、動機となるような情報を探さなくてはなりません。

①頻繁に挿入される血塗られた少女時代の回想、
②３５年前の開かずの間で起きた事件、
③今回の事件の被害者
これらのミッシングリンクを見つけることが犯人推定の糸口となります。

でもこれらの事象を結びつけて説明するのは容易くはありません。
そこでひとつポイントとなるのは常軌を逸した全ての舞台環境です。

第８章で①に関連する事実が明らかになり、
第９章で③の事実がわかりますので
難易度が高いうちに解きたいという方は
第７章を読み終えるまでにミッシングリンクをすかっと見つけちゃってください。