探偵Xからの挑戦状 第７回

石田黙のある部屋
折原　一

完全な密室で男が不可解な死を遂げた。一体どうやって・・・


密室殺人ものですね。

全然まとまらないのですが[muvの推理]に考えを書いてみたいと思います。


◇◆◇後記◇◆◇
なんじゃこりゃー

大事なことだからって何度も言わなくても・・・。


深読みぎは、不正解

どうでもいいけど、三浦理恵子がかわいかった

作品について
解答まで読むと叙述トリックの使用場所がわかります（２箇所）。
なるほど叙述トリックの名手というわけですね。
石田黙も実在する人物で
解説にあった「物好きなある推理作家によって発掘」の推理作家とは
折原氏自身のことみたいです。
http://www.bunshun.co.jp/jicho/mokunoheya/mokunoheya.htm

ついに次回ラストですね。
シメはがっつり理論系を期待します(笑)

犯人は板倉亮太

直接の死因は心臓発作ということで、
心臓発作を起こさせるような出来事を考える。

現場は防犯センサーに囲まれているということもあり、
警報なく敷地に進入できるのは犬などの小動物のみ。
外部の人間は入れない状況。

１２時、犬に噛まれた。
犬の鳴き声にシロだと思って部屋を開けてしまった。
噛まれた直後、犬を振り払い、扉を閉め施錠した。
密室は被害者自身でつくってしまった。
窓際で噛まれ、復路の足跡があとから外を回って来た２人の足跡に隠れてしまった。

脅迫状「黙に気をつけろ」は黒犬に気をつけろとなり板倉の飼い犬のテリア（黒
い犬？）を使って襲わせた。

ダイイングメッセージ、鏡に「太」の本当の意味は「く」と「ノ」が重なった
「女」。点は誤ってついた。
石田黙の時計の作品が鏡に映した絵だったのなら、
他の作品もそういう傾向があり
「解放区」も鏡に映った絵で、中央の人物は外套の合わせ方から女性。

直接心臓に負担のかかるショックを与えたのは
絵にみたてセンサーの外、森の中に人影だったのでは？
その人物が女性用の外套を着ていて、
板倉ではなく女が犬を使って襲わせたと思った被害者はダイイングメッセージに
女と残した。

女性用の外套を着ていたのは絵について良く知っている板倉。

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今回も状況証拠しか見当たらなかったorz

作者メッセージの
「被害者が何を訴えたかったのか注意深く読めばわかるはず」という言葉がひっかかってます。
作中では「太」→「犬」というもっともらしい結論になってるけど、
そのまま納得してはいけないと感じて、
「女」としました。（他にしっくりくるのが思いつかなかっただけですが・・・）

犬＝テリア→犯人＝飼い主の板倉だと考えることにしました。


没案
・今回提示した手法なら、アリバイが成立している４人には難しいが
結局黒い犬さえ手なずけていれば誰でも可能な犯行となりますので、
直接証拠が欲しいところではありますね。

こいつが犯人だという直接証拠が出そうなのは
ぺらぺらしゃべってる三角定規なのですが、
こじつけになりそうなので、却下。
（どうやら探偵役は弁護士みたいだし←探偵＝犯人というタブーも回避できるわけで）

・犬の足跡は何の関係もなく手を噛まれた跡もシロに噛まれたものとする場合、
森の人影だけを見て事件発生時「この野郎！でていけ！」と叫んでいることになるが、
「やめろ！」にはつながりにくいので却下。

・文中「季が違う」を「木が違う」と勘違いしたシーンが暗示となって、
脅迫文「黙に気をつけろ」→「もくにきをつけろ」→「木（もく）に木（き）をつけろ」→林
として、裏庭奥の森に注目させることが真の意味と考えられなくもないが、
結局犬が関係あるなら回りくどいだけで効果があまりないので却下。

・また共犯路線＋犬の一方通行の足跡から
犬が部屋内に侵入し、部屋前に残った春江がチェーンロックのかかったドアから犬を逃がしたという推理は
部屋内に犬の足跡がないので却下。

・オーディオセットをつかった時間錯誤のトリックは使っても、使わなくても状況が変わらない感じなので却下。

・実は事件性などまったくなく死ぬ間際に開放区の真の意味に気づいて「女」と書き残したとすると
そんな自己満足に浸る余力があるなら薬を探すほうがよっぽど身のためになるので却下。

・時計の絵の４がⅣではなく「ⅠⅠⅠⅠ」みたいになってるのが気になるけど、
特に何も思いつかなかった（笑）


以上



◇◆◇後記◇◆◇
ひょんなことから一方通行の足跡について考えていたとき、
帰路は犬が空を飛べばいいんじゃないか？ってふと思ったけど
まさか・・・と一瞬で却下したのを思い出しましたorz

正解のポイントは
・板倉の飼い犬にかまれたことが心臓発作のきっかけ
・犬を放り投げ自ら窓を閉めたあとで心臓発作で亡くなったため密室状態となったこと
を指摘していればいいみたい。

思うに叙述トリックは
シロを白い犬とは明言せずに、黒犬かもしれないと思わせる部分と
さも絵が重要な役割をしていそうな書き方をしているけど、まったく関与していないところですね。
（事件の本質である脅迫状・ダイイングメッセージから注意をそらすため）
それにはまって深く考えた私は負けということなのでしょう