砂の城の殺人 谷原秋桜子

行方不明の父親を捜すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。冬休み目前、今度は廃墟専門カメラマンの撮影助手を務めることになった。しかし、向かった先でミイラ化した死体を発見！　しかもそれが、長年行方が知れなかった雇い主の母親だというから……。この発見を契機に、崩れ落ちそうなその廃墟で、次々と人が死んでいく。著者渾身のシリーズ第三弾。新作書き下ろし長編。 ～解答は第７章６節から～

推理のポイント

今作はトリックが用いられるなど、
前２作よりはるかに“本格派”度が増していますのでご注意を。

謎を解く鍵の一つは各人の証言です。
（何故、言わなくてもいいことを言ったのだろう？）
（その証言は本当のこと？誰か他に証明できる人は？）
など疑って行けば犯人がわかると思います。

あとは不自然に登場する“物”ですね。

これらの材料と事件が起きたときの『気になる点』を結び付けていけば、
真相にたどり着けます。

今回はいろんなところで読者をミスリードしようとしますので、
注意してかかってください。

本当の真相はエピローグまで読まないと分かりませんよ。