悪魔が来たりて笛を吹く 横溝正史

世の中を震撼させた青酸カリ毒殺の天銀堂事件。その事件の容疑者とされていた椿元子爵が姿を消した。「これ以上の屈辱、不名誉にたえられない」という遺書を娘美禰子に残して。以来、どこからともなく聞こえる“悪魔が来たりて笛を吹く”というフルート曲の音色とともに、椿家を襲う七つの「死」。旧華族の没落と頽廃を背景にしたある怨念が惨劇へと導いていく――。名作中の名作と呼び声高い、横溝正史の代表作！！ ～解答は第２７章から～

推理のポイント

まずは椿家に住まう人々の関係をきちんと整理する必要があります。
また気弱な椿子爵は娘美禰子に間接的なヒントを沢山残しています。
『あとから思えば、このとき～していれば事件はもっと早く解決したのに』は
いつものように作者からの大きなヒントですね。
『天銀堂事件』の特徴を踏まえつつそれらのヒントを手がかりに、
その他の走査線に登場する人たちはどういう役回りをさせるかを整理して
犯人、動機、密室の謎などを解き明かしてください！